「男尊女卑」とは、口に出すのも恐れあるくらいの差別用語ですが、「社交ダンスは男尊女卑ではないのか?」という声をまれに聞きます。一部の日本人から見ると、男性が好きなように女性を振り回し、女性がそれについて行くように見えるようです。当然ながらそうではありません。

しっかりとした教養をお持ちの方々は、そうは考えません。例えば、IDC.Tokyoのメンバーさんにはこう考える人は一人もいらっしゃいません。

この発想を聞いたときには、私も耳を疑いました。どこをどう見たらそう見えるのか、全く理解できず、似たようなことをプロの方から聞いたときには、本当に驚きました。「女性は相手に合わせないといけないから大変」という発想は、もう完全に勘違いしてしまっているなと思いました。

プロの先生がこのように考えていたら、正しいパートナーダンスなど教えられないですよね。先生が、「男尊女卑でオッケー」「女性は男性に合わせるもの、男性はそのままでいい。」と生徒に教えれば、生徒も当然そうだと思うでしょう。

社交ダンスは、西洋の文化からやってきたものです。もとは別の国々でも、社交ダンスとして日本に入ってきたダンスは、西洋からです。

「紳士の国、英国」が、「男尊女卑の象徴」としてこのダンスを作り上げたと思えますでしょうか?

今でも英国では、「紳士たるもの。。」という言葉が通用するくらい、紳士規定に厳しい国です。「レディーファースト」で、女性をエスコートして、当然ながら、ドアを開けて女性を通し、物事を決めるときには、女性の意見を聞き尊重し、いつも女性の少し後ろからサポートしなながら歩きます。当然重い荷物は持ちます。後ろを歩きつつ、ドアが前にあれば、ササッと前に出てドアを開けます。

だから、西洋人はダンスのスキルがなくても、リードができるんです。いなくてはいけない場所を知っているからです。

私も、この文化に慣れていたので、日本の男性が、女性を押しのけて電車の席に座ったり、重い荷物を誰も持とうとしなかったり、先を歩き、挙句は買い出しを押し付けてくるのを見て、とてもびっくりしました。

「でもダンスにはリードとフォローがあるでしょ?男性有利じゃないですか?」

この発想は完全に勘違いからきていると思います。

「リード」とは、女性をエスコートして、大変な仕事は男性がし、道を決め、道を整えて女性を後ろから優しくエスコートすることです。

女性が輝くダンスですから、男性はこうやって女性をリードするんです。手を使って力づくにしたり、口で、「なんでそこにいないの?」とか言ったり、そういうものではないんです。その場所に女性が行かないのは、男性がちゃんとリードできていないからなんです。

女性は、紳士にリードされれば、喜んでついて行くものです。

「フォロー」は、従順について行くことなどではありません。女性は、フォローを断ることもできます。男性が失礼であれば、断っても良いのです。女性は、サインがあった時にどう動けば知っていればよいのです。

日本では、この意識が本当に低く、プロの世界でも同様なので驚きます。女性を散々雑に扱った上に、意見は無視、例え女性が100歩譲って理解しようと努力しても、感謝もなく、自分の思い通りにいかないからと、女性を粗末に扱う人もいます。

これでは、ダンスどころか、パートナーシップどころか、人としての信頼関係すら生まれません。

西洋のダンスですから、その文化を尊重するのはもはや当たり前のことと思いますが、日本で、「これは男尊女卑だ」と言えば、英国に大変失礼な発言をしているということになります。紳士規定=男尊女卑→彼らが一番嫌う言葉 だからです。

そして、ダンスと限らず、「男尊女卑」は破壊を招きます。女性がどんどん減り、困るのは男性です。男性は、女性を大切にすることで、欲しいものがすべて手に入るんですよ。

社交ダンスは、紳士と淑女のダンスです。男尊女卑は、規定違反なんです。

 

 

 

 

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